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高森明勅
2010.8.15 14:18

8月15日の靖国神社

終戦記念日、こんな時間に靖国神社に参拝したのは初めてだ。

事情があって、午後5時半頃にまでずれ込んでしまった。

それでも参拝者は多く、拝殿前は行列が出来て鳥居を越えている。

遊就館も6時閉館なのに人がいっぱいだ。

館内のホールでは、みたま祭りに奉納したボンボリの書や絵が展示してある。

力道山、王貞治、三波春夫、大鵬、渥美清など国民的人気を博した皆さんが奉納したものだ。

このような奉納品を見るたびに、靖国神社って本来、政治上のいわゆる右翼と左翼、保守とリベラルなどの対立とは無縁の存在であるのを実感する。

今日、境内で見掛ける参拝者の圧倒的多数は、そんな対立の当事者だなどとは夢にも思っていないはずだ。

神主さんに話を聞くと、近年はこの後の時間帯に、また参拝者が増えるとか。

靖国神社への国民の健全な関心は、政治的喧騒とは違う次元でしっかり保たれているのを再確認出来た気がする。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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